モダン治療ツアー
のぶ歯科で使用している最新の診療機器と、その活用法を紹介します。
FaceScan(概要)
のぶ歯科は新しい診療機器を多く導入しています。
その一つがFaceScan(商品名RayFace)です。
写真だと一方向の情報しか得られませんし、角度をミスると何もわかりません。しかし、スキャンなら360度全方向から撮影できるので、ミスなく、情報量も写真より多いです。
顔データと口腔内スキャンデータ、CTデータをマッチングすると患者さんのアバターが出来上がります。アバターはコンサルテーション、先生の学び、治療計画立案の効率化と精度向上に使用しています。
Face Scan(コンサルテーション) 当院のコンサルテーションには目的が4つあります。
- 患者さんに現状を理解してもらう。
- 治療後の状態を見てもらう。
- 治療するかどうか決めてもらう。
- 治療してもしなくても「来てよかった」と思ってもらう。
これらの要件を満たすツールとしてFaceScanは有効です。患者さんは自分の顔でシュミレーションできるので直感的にわかりやすく、また、導入している歯科医院は超少数なので、患者さんは「こんなの見せてもらったことがない!」と驚き、喜んでもらえます。
Face Scan(学びの促進)
アバターを活用すると、ベテランの先生がCT、模型、写真などバラバラのデータを頭の中で統合して見ている風景を新卒の先生でもモニターで見えます。
私を含めてアナログ時代の先生はバラバラのデータを頭の中で統合していました。その過程で学ぶことは多いので、成長の一役を買っていることは事実です。しかし、とにかく時間がかかります。
当院は若い先生にアナログ時代のやり方を押し付ける気はありません。デジタルで先に結果を知っておいて、後で頭の中でアナログに統合する方が成長速度が速く効率的だと考えてます。
Face Scan(治療計画立案の効率化と精度向上)
私が鈍臭いのかもしれませんが、患者さんが帰ってから「あれチェックしとけばよかった!」と思いつくことがあります。
いつも「患者さんのコピーロボットがあったらどんなにいいだろう⋯」と思っていました。
また、口腔内を覗ける角度は制限があるので、思ったように見えません。
アバターなら、いつでも見られるので時間的制限はなく、角度制限もありません。さらに当院のソフトは自動でカンペル平面やフランクフルト平面など解剖学的指標を表示してくれるので、こうした指標を使って治療計画を考えたことがない先生でも精度の高い治療計画を立てることができます。
口腔内スキャナー
口腔内スキャナーを3台設置してます。始めは1台でしたが、Dr、DH、DTで取り合いになるので増やしていきました。
令和6年度の改訂でCAD/CAMインレーが保険適用になりました。かつては先進的な先生が使っていた口腔内スキャナーですが、もはや標準装備になりつつあります。若い先生は「できない」では済まされなくなるでしょう。
写真はセレックプライムスキャンです。院内技工士と連携してセラミックワンデートリートメントもできます。
マイクロスコープ
マイクロスコープも置いてます。ヨシダのネクストビジョンです。
普段は1.7倍、3倍、6倍のルーペを使用してます。
デジタルを導入する理由(1)
デジタルを導入する1つめの理由は、『下駄を履く』ためです。
私はデジタルは下駄だと考えてます。説明力が0の先生もいれば10の先生もいます。そこで10のデジタルツールを使えば説明力が0の先生でも10になります。10の先生なら20です。診療技術や診断力でも同じことが言えます。
写真はipadを大きいモニターにミラーリングして患者さんに説明しています。ipadを見せずにモニターを見せる理由は、大きい方が患者にとってわかりやすいと思うからです。
私の説明力不足を大きいモニターで補ってます。
デジタルを導入する理由(2)
「今できるよりちょっと上のこと」に取り組めると成長は早まります。のぶ歯科は症例件数が多いのでステージに合った治療ができます。セミナーも積極的に活用します。基本は院内で学んで、早くインプラントや矯正のセミナーに行きましょう。ワンランク上のことを学んでおくと、普段の診療もうまくて早くて丁寧になります。
もちろんアナログも学べます
デジタルだけでなく、虫歯治療、デンチャー製作も日常的に学べます。
口腔外科の若い先生が一般診療を学びに当院に非常勤で勤務しています。
セミナー後、実践前の練習
模型やブタ顎でセミナー後の復習ができます。
例えば歯周外科やインプラントのセミナーを受講した場合、一般的には次のステップは実践です。しかしそれでは不安でしょうから、当院ではブタ顎でセミナーの復習をしてから実践に臨んでもらいます。
院長自身もいまだにセミナーで学んだことをブタ顎で復習しています。